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今回の大地震の際、ぼくはキャンペーンで被災した宮城、仙台にお邪魔していました。生放送への出演終了直後の出来事でした。あまりの揺れの激しさに、呆然というのはまさにあの事でした。
出演したサテライトスタジオがあるビジネス街も大混乱になり、ホテルへの滞在、移動も叶わず路頭に迷っていた状態でしたが、地元放送局の御好意で避難所替りとして一時そこに身を寄せる事ができました。
放送局スタッフは24時間態勢で安否情報と音楽を休みなく提供していたわけですが、その中でも選曲をひとつひとつ吟味し、その放送がいかに激励に繋がるか、真剣なプロフェッショナルの表情で模索し続ける彼らの姿を傍らで見つめながら、この非常事態に、あらためて優しさと強さによる人間力の素晴らしさ、そして肌身に直に訴えかける音楽の力の大切さを実感した次第です。
被災地の現状を鑑みれば、音楽や災害情報以外のものがたくさんの被災者の方々の役に立つのは、まだまだ先の話なのかも知れません。しかしながら、救済しようと様々な立場でそこに携わっている人、またその人たちを支援する人たちといった、行動と激励の連鎖を考える時、あの夜更けまで動きまわっていた放送局スタッフ達の表情を思い出し、きっと音楽が持つ力は大きな希望への鍵となって、必ずや被災された人々の胸に届くであろうことを確信するのです。
今こそ「ありきたり」が最も力を発揮する時、まだまだ続く被災地の方々の闘いに、どんなささやかな形でもいい、皆さんにもぜひ激励を送っていただきたいな、と思っています。
もちろんぼくらSing Like Talkingも、ぼくらにできることを通じて激励を送り続けます。

Sing Like Talking 佐藤竹善